自然に還ることができる「樹木葬」
樹木葬とは、野山などにご遺骨を埋める埋葬方法をいいます。一般的には、文字通り、なんらかの花木の下にご遺骨を埋めて弔っていくことになります。
この樹木葬は、年々需要が高まっていっている埋葬方法でもあります。
また、樹木葬を選んだ人の多くが満足していることも、全石協の調査で分かっています。
「樹木葬を選んだことを後悔していない」と答えた層は、2016年にはわずか11パーセントだったのに対し、2018年には58.3パーセント、2019年には72.2パーセントにも上っています。一般墓地とほぼ同じ満足度があると、多くの人が答えているのです。
樹木葬は、主に以下の2つの種類に分けられます。
・里山型……山林などに埋葬する方法で、より自然に近いかたちで眠ることができる。お参りにあたっては、相応の準備が必要になることもある。また、郊外に設けられることが多い。
・都市型……「公園タイプ」「庭園タイプ」のように細分化されることもあるが、この2つの使い分けは専門サイトなどによって異なる。きれいに整備された公園・庭園タイプの墓地であり、アクセスが良いところに設けられていることが多い
詳しくは次の項目で解説しますが、里山型にしろ都市型にしろ、「自然のなかでゆったりと眠れること」が大きな魅力です。また後継者を必要としないというメリットもあり、「樹木葬」の知名度は大きく上がったといえるでしょう。
出典:PRITIMES(全石協)「一般墓地、永代供養墓、室内墓、樹木葬の種類別に「お墓を建てた後に後悔した事のアンケート調査」を4年連続で実施」
樹木葬のメリット
ここからは、樹木葬のメリットとデメリットについて解説していきます。
まずは、樹木葬のメリットの方から見ていきましょう。
1.自然のなかで眠ることができる
2.後継者を必要としない
3.一般墓に比べて費用が安い
4.自由度が高い
一つずつ紹介していきます。
1.自然のなかで眠ることができる
樹木葬は、木の下で眠り、土に還っていく方法です。また、四季折々に移り変わる景色を楽しみながら眠ることができるのも大きなメリットです。
海を愛していた人にとって理想の埋葬形態の一つが海洋葬であるのなら、山を愛していた人にとっての理想の埋葬形態の一つは樹木葬であるといえるでしょう。
2.後継者を必要としない
樹木葬は「自然に育つ花木」の下で眠ることになりますし、その花木の管理は管理団体が行います。そのため、後継者がいなくても埋葬場所が荒れることはありません。
現在は「永代供養墓」もよく取り上げられるようになりましたが、樹木葬はそのような「永代供養墓」と似た性質を持っているといえるでしょう。
3.一般墓に比べて費用が安い
一般墓の建立には、だいたい100万円~200万円程度が必要だといわれています。
対して樹木葬は、50~80万円程度が相場です。墓石を持たないため、比較的費用を抑えることができるのです。
これもまた、樹木葬の大きなメリットです。
4.自由度が高い
樹木葬墓地は、基本的に「宗教による縛り」がありません。寺院が運営する樹木葬墓地であってさえ、「生前の宗教は問わない」としているところが多くみられます。
また、婚姻関係や血縁関係にない人同士で眠ることができたり、ペットと一緒に眠ることができたりするところが多く、自由度が高いのも大きな特徴です。
もちろん一般的な墓地でもこれらの要素をクリアしているところはありますが、樹木葬の方が間口が広いため調べやすいといえます。
樹木葬、3つのデメリット
樹木葬には良いところもたくさんありますが、デメリットもあります。たとえば以下のようなものです。
1.周りからの理解が得られない場合がある
2.一度埋葬したら取り出せないところが一般的、また一定期間過ぎたら合葬されることも
3.災害が起きたときにダメージが大きい
一つずつ解説していきます。
1.周りからの理解が得られない場合がある
冠婚葬祭のとらえ方は、個々人で大きく異なります。非常にデリケートな部分ですから、保守的な人も多いことでしょう。
樹木葬は比較的新しい埋葬方法であるうえ、「手を合わせる墓石」が存在しません。また読経などを伴わないところも多いため、抵抗感がある人もいます。
なお「菩提寺があるにも関わらず、その菩提寺にある先祖代々のお墓を利用せずに樹木葬を選ぶ」という場合は、菩提寺との間でトラブルが起きる可能性もあります。
2.一度埋葬したら取り出せないところが一般的、また一定期間過ぎたら合葬されることも
一部の例外はありますが、樹木葬の場合は「骨壺から出す」あるいは「分解される布に包んで埋める」という方式を取ります。このため、原則として、後で取り出そうとしても取り出すことはできないと考えておかなければなりません。
また、個別に埋葬されていたとしても、一定期間が過ぎれば合葬となるのが一般的です。そのため、「後でほかのところに移したい」「ずっと1人(や家族)だけで眠っていたい」という場合は、選択肢が狭まります。
3.災害が起きたときにダメージが大きい
樹木葬墓地は必然的に「自然が豊かな屋外」に作られることになります。そのため、自然災害に見舞われたときのダメージが懸念されます。花木が折れてしまったり散ってしまったりした場合、景観が損なわれるだけでなく、立ち入り禁止期間が長く設けられる可能性も否定できません。
このように、樹木葬にはメリットとデメリットがあるのです。
まとめ
「樹木葬」という選択肢ができたことは、私たちの終の棲家のバリエーションを増やすことにつながりました。
ただ樹木葬にはメリットもあればデメリットもあります。これらを踏まえたうえで、冷静に「最後の住処」を選んでいきたいものですね。
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